むし歯などの病気で、複数本の歯を失った場合には、入れ歯かインプラントの使用が選択肢として挙げられます。
義歯を入れずに放置してしまうと、残った歯の噛み合わせに影響が出るため、何かしらの義歯を選択して入れなければなりません。
しかし、入れ歯もインプラントもそれぞれ特徴の異なる治療法であるため、どちらを選んだら良いのか迷われる方も多いことでしょう。
そこで今回は、入れ歯とインプラントの違いについてわかりやすく解説します。
入れ歯とインプラントの主な違いはこちらです。
費用や見た目、噛み心地に違いがあります。順番に見ていきましょう。
もしも経済性を優先した歯科治療をお望みであれば、入れ歯がおすすめといえます。
入れ歯には保険が適用されますし、装置の製作に使用される材料も比較的安価なものばかりです。
一方、インプラントは原則的に保険が適用されませんので、自由診療で治療を進めていくこととなります。
見た目に関しては、圧倒的にインプラントが優っているといえます。
インプラントには人工歯根があり、独立して口腔内に装置を設置することができるからです。
おそらく、ほとんどの人は、天然歯列の中に装着されたインプラントを見分けることができないでしょう。
一方、入れ歯は残った歯に引っ掛ける、あるいは口腔粘膜に吸着させる必要があるため、装置がどうしても大型化してしまいます。
その結果、異物感や違和感がインプラントと比べて大きくなるといえます。
噛み心地に関しても、明らかにインプラントの方が優っているといえます。
これもまた人工歯根が存在することのメリットであり、噛んだ時の感覚は限りなく天然の歯に近いといえます。
入れ歯の噛み心地は、装置の設計や使用する材料などでも大きく変わりますが、やはりインプラントには大きく劣ると言わざるを得ません。
一般的には、保険適用のプラスチック製の入れ歯は3~5年の使用が目安です。
ご本人のお口の状況や、日ごろのお手入れによっても入れ歯の寿命は変わってしまうため、目安としてお考え下さい。
保険適用の入れ歯の場合は、一定の期間をあけることで保険を使った作り直しも可能です。
定期的に歯科検診に通い、入れ歯の寿命についてアドバイスをもらいましょう。
インプラントも、患者さんの口腔内の状況や日ごろのお手入れの状況により左右されます。
インプラントは、10年で1割程度欠損してしまうことがありますが、メンテナンス次第で20年以上持つこともあります。
インプラントを長持ちさせるためには、日ごろの歯磨きや歯科医院における定期的なメンテナンスが重要です。
手術や費用の負担はありますが、入れ歯よりは長持ちする傾向にあります。
参照:徳島大学病院口腔インプラントセンターにおける新来患者の臨床統計
このように、入れ歯とインプラントには明確な違いがいくつもあります。
義歯を入れる場合、それらを踏まえた上で、最善といえる治療法を選択することが大切です。
大田区蒲田の歯医者「Dental office kure」までご相談いただければ、しっかりとしたカウンセリングを行った上で、より良い治療法をご提案いたします。
患者さまのお口の健康の回復や維持・増進のお手伝いをさせていただけたら幸いです。